シンスプリント

シンスプリントとは？

シンスプリントは主に下腿部の内側、特に脛骨に沿って痛みを感じる症状で、この痛みは骨自体、骨膜、筋肉、その他の結合組織が過度なストレスや負荷にさらされることで引き起こされます。この痛みは特に走る、歩く、ジャンプするといった動作で誘発されやすく、活動を休止すると徐々に和らぐ傾向があります。

シンスプリントの原因とは

過負荷（Overload）
サッカー選手が急に距離を増やしたり、強度を高めたりすると、すねの筋肉や骨膜に過度なストレスがかかる場合があります。

筋力の不均衡と動的平衡の失敗:
一部の筋肉群が過度に強いまたは弱いと、他の筋肉群に負担がかかる可能性があります。例えば、ふくらはぎが強すぎると、前脛骨筋に過度な負担がかかる可能性があります。

代償動作:
既存の怪我や不調がある場合、体はそれを補うために不自然な動きをする可能性があります。この代償動作がシンスプリントを引き起こすこともあります。

体の可塑的な変化と相転移
急なトレーニングの変更や負荷の増加は、体に適応するまでの間に炎症や筋肉疲労を引き起こす可能性があります。

サッカー選手に多いのはなぜ？

シンスプリントがサッカー選手に多い理由は、サッカーが持久力と爆発力の両方を強く要求するスポーツであるためです。サッカー選手は短時間で高速に走る、急に停止する、急旋回するといった動作を頻繁に行います。これらの動作は、特に前脛骨筋（前脛骨についている筋肉）に大きな負荷をかけ、その結果として骨膜や周囲の結合組織にストレスが生じます。この過度なストレスがシンスプリントの一因となり、サッカー選手にこの症状が多く見られるのです。

シンスプリントにならないためのケア方法を紹介

サッカー選手がシンスプリントを予防するための練習前ケアには以下のような要素が考えられます。

適切なウォームアップ
ウォームアップで筋肉を温め、血流を高めることで、急激な負荷からくる障害を予防します。5-10分の軽いジョギングから始め、その後にダイナミックなストレッチを行うと良いでしょう。

筋力トレーニング
下半身の筋力を総合的に高めることで、骨や筋肉にかかる負荷を均等に分散させます。特に、ふくらはぎや前脛骨筋、足底筋を強化するエクササイズが有用です。

装具のチェック：
サッカースパイクやシンガードが適切なフィット感を持つか確認し、必要なら調整を行います。不適切な装具は負荷分散に失敗し、シンスプリントのリスクを高める可能性があります。

地面の条件を確認
硬い、凹凸の多い、傾斜のある地面は、シンスプリントのリスクを高める可能性があるので、練習前には地面の条件を確認しましょう。

これらのケアは、負荷に対する筋肉や骨膜の適応能力を高め、結果的にシンスプリントの発症リスクを減らすでしょう。理論とアプローチ、そして患者さんと一緒に伴走するスタイルで、このような予防措置を適切に行うことが重要です。

当院でのシンスプリント治療の考え方

シンスプリントが「車のタイヤの偏摩耗」のように、一部の筋肉や骨に過度なストレスが集中することで起こる代償動作の結果と考え、根本的なバランスと動きの改善を目指して全身の筋力調整や動作分析を行い、個々の運動パターンに適したトレーニングやストレッチングを提供する治療方針を採ります。

より専門的な観点から言えば、シンスプリントは多くの場合、身体の各部位が連携して運動する際の動作連鎖（kinetic chain）に何らかの不具合が生じた結果、脛骨周辺に過度なテンションやシアー力（ずれる力）が生じることで発症します。このようなケースでは、特に下肢の可動域と筋力、そして体幹（コア）の安定性に焦点を当てたアセスメントが行われます。バイオメカニクスの観点から動作を分析し、例えば、股関節の内外旋の不均衡や、足底筋の弱化、体幹の不安定性などが脛骨に過度な負荷をかけていないか確認します。

このような詳細な評価に基づき、対象となる筋群に対する特定の筋力トレーニングや神経筋制御の改善、そして運動パターンの最適化を行うことで、脛骨周辺への過度な負荷を緩和し、シンスプリントの根本的な解消を目指します。このアプローチは、タイヤの偏摩耗を防ぐために車のアライメントを正確に調整するようなものと考えられます。

ささきスポーツ整骨院では、問診とカウンセリングを重視し、単なる施術だけでなく、患者様の痛みの根本原因にアプローチすることを大切にしています。一般的な整骨院や整体院の問診だけでは、痛みの真の原因には迫りにくいと考えています。

患者様の痛みは、多くの場合「動作」に関連して発生します。歩行中や屈んだ時、高い場所から物を取る時、スポーツ中や運動中など、日常生活の動作の中に痛みの原因が潜んでいます。そこで、当院では口頭によるカウンセリングだけでなく、動作カウンセリングも行っております。これにより、患者様の症状に合った適切なアプローチを提供することができます。

人間の体はとても精巧にできていて、
左足を痛めたり怪我をすると、左足のサポートしようと無意識に右足が普段以上に力を出して、頑張って支えてくれます。すると右足への負担（疲労）が大きくなります。するとまた、別の場所も、右足をサポートするように無駄に力が入り、一つの怪我が原因で全身が連鎖反応を起こします。全体でバランスをとるために「代償動作（だいしょうどうさ）」が発生します。

長期的に代償動作が続くと、本来負担をかけるべきでない部位に過剰なストレスがかかり、新たな痛みや問題が発生することがあります。これが慢性的な痛みや不具合につながることもあるため、代償動作を正しく理解し、適切な治療やリハビリテーションを行うことが重要です。

このような動作分析によって、患者様が意図していない箇所に原因があることが多く見受けられます。プロのスポーツ現場では当たり前のことですが、一般的な整骨院や整体院ではベッドでのもみほぐしの施術が主流で、日常生活やスポーツに関する動作分析が行われることが少ないのが現状です。

当院では、まず問診に十分な時間を割き、丁寧に患者様の状態を把握します。その上で、生活動作や運動に関連する痛みの原因を見極め、適切な施術を提供することを心がけています。

体の癖を見抜く。

当整骨院では、患者さんの身体の状態を評価する際に、頭痛や腰痛、肩こりなどの痛みや不快感の原因を探ります。具体的には、患者さんと会話をしながら運動器（骨・筋・靭帯）の痛みを動きの中で予測し、正しい使用ができているかを判断します。筋肉や関節の硬さ、筋力、関節の緩さなどを考慮して、的確な治療法を提供しています。仮に筋力が弱く痛みを引き起こしている場合には、マッサージでは治りにくく、リハビリやトレーニングが必要となります。そのような場合には、適切なリハビリやトレーニングを行うことで痛みの緩和や改善が期待できます。

手技と運動指導で早期改善

当院は都内でも珍しい、整骨院×パーソナルジムのハイブリッド型の施設になります。
施術者は国家資格を持ち、ボクシングの世界チャンピオンもサポートする実力派の治療家兼トレーナーです。世界の最前進で培った経験や手技をベースにできるだけ、一般の皆様に痛みの少ない治療を提供します。

施術の内容として、痛みの強い方に従来のベッドの治療をメインに行いまずは痛みの改善を最終線に行います。痛いといった意識があることで、体全体は緊張状態になり、根本的な改善をすることが難しくなります。
また、当院ではカウンセリングから施術、アフターケアのサポートまで、治療スタッフがマンツーマンでサポートさせていただき、手技をメインとしたオールハンドでの施術を行います。一般的な整骨院のように、電気をあて、湿布をするような施術は一切行いません。

120%の回復を目指す

痛みが下がり、動けるようになってきてから生活習慣の見直しや運動指導の治療に入ります。
昨今では、テクノロジーの発展が進み、「楽な生活」が送れるようになってきておりますが、身体的には貴重な運動の機会が減っていると捉えることもできます。特に最近多いのは、今の小学生はしゃがむことが苦手な子供が多いです。椅子の生活が中心になり、トイレも洋式が注意となり、膝と足首をしっかり曲げて座ることのできないこともが増えております。

生活を変えることも難しいのが現状です。そこで、当院では一般的な生活習慣動作を別の方法でできる、ストレッチや簡単な運動指導（リハビリ運動）などをパッケージにして1日１分で昔の生活１日分に匹敵するような指導を個別で行っております

ささきスポーツ整骨院は、患者様の痛みを改善するだけでなく、怪我でご来院された際には、より良いコンディションでお帰りいただけるよう努力しております。私たちのモットーは、「怪我を治すだけでなく、患者様の健康とパフォーマンスを向上させる」ことです。

当院では、患者様一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの治療プランを提案し、痛みの原因を根本から解決することを目指しています。また、患者様が日常生活やスポーツを安心して楽しめるよう、怪我の予防やパフォーマンス向上にも取り組んでおります。お一人お一人に寄り添った治療を提供することを心がけております。初めての方も安心してお越しください。私たちと一緒に、痛みや怪我を克服し、健康で活力ある毎日を取り戻しましょう。